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少し愛して
第6章 結婚
旅行当日…。
綾瀬と大野とは福島のホテル近くで落ち合うことになっていた。
その日はとても寒く、福島に着くと雪がちらついていた。
道路には雪も積もっていたのだ。
千佳はふかふかのウサギのようなジャケットを着ていた。
ホテル近くの道の駅で大人6人と子供2人は待ち合わせてしていた。
佑貴は綾瀬と大野が来るのを待っていた。
程なくして二人がやってきた。
大野は結婚したばかりだった。
綾瀬は妻と子供2人を連れて来ていた。
千佳はこの綾瀬夫婦と大野夫婦とも仲が良かったのである。
女性3人が集まると姦しいと言うが、正に賑やかであった。
綾瀬の妻は史と言い、大野の妻はゆかりという名前だった。
綾瀬にはまだ幼い子供が2人いた。
その子供も一緒だったのだ。
賑やかなのは言うまでもなかった。
6人は夕食まで時間があった。
そこで、千佳と佑貴は婚姻届けを綾瀬と大野に見せた。
「ここの、証人の欄に記入してくれる?」
「え?今?」
「うん、記入して欲しいの」
「認印持ってこなかったけどいいのか?」
「認印なら横浜に帰ってから買うわ」