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少し愛して
第7章  結婚生活

千佳はタバコを吸わない。
大野が千佳に話しかけてくる。

「俺、子供できたんだよ」
「え?そうなの?ゆかりちゃん妊娠したんだ?」

「そうなんだよ。俺、嬉しくてさ」
「良かったね」

そう言うと二人は笑ったのだ。

そんな楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
もう時刻は夜の10時半ころであった。

今夜も、佑貴と千佳は飲み屋での支払いは別々にしたのである。

本塩釜の駅でタクシーを拾い綾瀬たちと乗り合いにして帰ることにした。
佑貴の自宅の近くで下ろしてもらった。

「じゃ、またな」
「うん、また塩釜には帰ってくるから」

そう綾瀬と佑貴は話していた。
綾瀬が千佳に言ってくる。

「佑貴をよろしくな」
「はい」

「結婚生活楽しめよ」
「あぁ、分かってる」

そう話すと二人は笑った。
佑貴の自宅に戻ると亘が起きていた。

「兄さん、遅くまで飲んでたんだね」

「いつものことだよ」

そう言うと二人は笑っていた。
この日、二人は別々の布団で眠った。

さすがに、実家でのセックスは無理だった。
翌日の昼過ぎに塩釜を出たのだ。

そして、二人は横浜の自宅に戻ったのである




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