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調教彼氏
第1章 彼等の想い-Their thought-
「綺麗ですね!あっ、見てください!ペンギンが!かわいぃ~」
『わかったから、そろそろ先に進まねぇ?』
弥奈がペンギンを展示している所でとどまってから早10分。
弥奈はペンギンを見てはしゃいでる。
ルイはペンギンではなく、弥奈を見て楽しんでいた。
その目は何かを確かめるようだった。
「あっ、ごめんなさい。つい夢中になっちゃって。」
『だろうな。途中で俺がトイレにいったことにも気づいてなかったしな。』
「うそっ…ごめんなさい。」
弥奈の言葉は合っていた。
ルイはトイレになんて行っていない。
ずっと弥奈の近くで見ていたのだから。
この嘘も、彼女の本性を探るためのもの。
『ははっ、いいよ、おもしろかったし。つぎやったらさすがに怒るから。』
「はいぃ。気を付けます。」
『それでよし。そろそろ出ようか。もう閉館時間だし』
「そうですね。もう帰りますか?」
『弥奈がよければいきたい場所があるんだけど。』
「いいですよ。どこですか?」
『ナイショ。』
ルイは怪しい笑みを浮かべながら右手の人差し指を口に当てておどけて見せた。
「教えてくれないんですか。」
『変なところじゃないからおいで。』
ルイは弥奈の手を引いて、陽のおちた暗闇の中をネオンの光が輝く方へ向かって歩いていった。
『わかったから、そろそろ先に進まねぇ?』
弥奈がペンギンを展示している所でとどまってから早10分。
弥奈はペンギンを見てはしゃいでる。
ルイはペンギンではなく、弥奈を見て楽しんでいた。
その目は何かを確かめるようだった。
「あっ、ごめんなさい。つい夢中になっちゃって。」
『だろうな。途中で俺がトイレにいったことにも気づいてなかったしな。』
「うそっ…ごめんなさい。」
弥奈の言葉は合っていた。
ルイはトイレになんて行っていない。
ずっと弥奈の近くで見ていたのだから。
この嘘も、彼女の本性を探るためのもの。
『ははっ、いいよ、おもしろかったし。つぎやったらさすがに怒るから。』
「はいぃ。気を付けます。」
『それでよし。そろそろ出ようか。もう閉館時間だし』
「そうですね。もう帰りますか?」
『弥奈がよければいきたい場所があるんだけど。』
「いいですよ。どこですか?」
『ナイショ。』
ルイは怪しい笑みを浮かべながら右手の人差し指を口に当てておどけて見せた。
「教えてくれないんですか。」
『変なところじゃないからおいで。』
ルイは弥奈の手を引いて、陽のおちた暗闇の中をネオンの光が輝く方へ向かって歩いていった。