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ひだまりのねこ
第6章 留守番
それも日帰りである。
帰って来たクロちゃんはとても疲れているように見えた。
その翌日からである。
下痢が始まったのだ。
優佳は動物病院に連れて行き、下痢止めをもらってきた。
その下痢止めを飲ませると約1週間で下痢は収まるのである。
そんな理由からクロちゃんはいつもお留守番だったのだ。
クロちゃんは尚も話しかけてくる。
「(優佳ちゃん、もうお腹壊さないから僕も連れて行って)」
「ダメよ。お腹壊すから」
「(どーしてもダメ?)」
「ダメよ」
そう話すとクロちゃんは鳴くのをやめた。
クロちゃんはしおしおとして犬用のベッドに入ってしまった。
そこで、ふて寝である。
この留守番がきっかけで、崎山家では珍事件が発生することを優佳はまだ知らなかった。
クロちゃんは虎視眈々とその時を狙っていたのである。