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第2章 初心なオトコの性事情

　「カズマさんはどうです？カズマさんもフェラチオが一番昂奮するんですか？」

フェラチオで昂奮しない男など、ほぼ皆無だろう…

　「…そ、そうですね…でも…俺はどちらかと言えば…口より手でシテ貰う方が…」

赤裸々にカズマが本音を打ち明ける…

　「アラッ…フェラチオよりも手コキ派だなんて…カズマさんは、手フェチなのかしら？」

　「…た、たぶん…そうなんだと…」

　「へぇ〜…一番若いのに、カズマさんって、通なんですね…
確かに、フェラより手コキの方が上手い下手の差がでますから、
私も手コキに関しては色々勉強して、自信があるんですよね」

…と、奈央が何気ない形で、男達の前に淫靡なシルエットを創り上げたかと思いきや、

　「なっ！」

ふんわりと手筒でOKサインを出し、緩々と男を扱く仕草を魅せている…

　（…そ、そんな慣れた手つきで…男のモノを…）

その巧みな擬似手コキは男達の目は釘付けにし、熱り勃たせていた…

　「カズマさんは、他にどんなプレイに昂奮するんですか？」

奈央もカズマに興味があるのか…卑猥な所作を魅せ付けながら、積極的に問い掛けてくる…

　「…他には、さっきお二人が話してた様な、女の人のオナニーとか、
女同士の…レ、レズプレイなんかが…」

　「アラッ…手コキ以外にも、オナニーやレズに昂奮するなんて…
だったら、カズマさんとは性癖が似てて馬が合うかも…」

　「…」

奈央が声を弾ませると…反対に左隣の若い娘は、面白くなさそうに顔を顰めていた…

　「フフッ…確かに、レズモノがお好きな男性も多いですし…
逆に女の私達からしたら、男同士のゲイモノにはモノ凄く昂奮しますからね」

男は女同士のレズプレイに昂奮させられるが、BLや腐女子といった造語もある様に
女は男同士のゲイプレイに目がないのだろう…

　「カズマさんは、ゲイプレイには興味はないんですか？」

　「なっ！ないですよ！…お、男とだなんて…気持ち悪くて、考えたくもないですから！」

カズマが強く否定する…

　「アラッ…別にそんな嫌悪感を持たなくても…皆さん、食わず嫌いなだけで、
案外勇気を出して一度挑戦してみれば、ハマってしまう方が多いんですよ」

　「…」

そう言われても、同性を受け挿れるなんて、そう簡単なモノではない…

男達は怪訝な顔を浮かべ、頑なに拒絶反応を示していた…