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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
「お前の親は何て?」
そうだ、こんなときは教師も親も当てにはならない。俺は哀しいくらい、そのことを知っている。
案の定、彼女から発せられた言葉は、光樹の想いをそのまま代弁するかのようなものだった。
―親は知らないよ。っていうか、私の親、今、どこにいるかも判らないしさ。
その投げやりな科白に、光樹は息を呑む。
「親がいないって、お前、幾つだ?」