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第3章 ＳｉｄｅⅢ（沙絢）～Ｍｅｒｒｙ　ｇｏ　ｒｏｕｎｄ～

　どうして？
　怒ったように口数が少なくなった彼を見て、沙絢は哀しくなる。結局、それから観覧車にも乗ったが、光樹は殆ど喋らなかった。
　正午を回り、二人は再びベンチに戻った。丁度、メリーゴーランドが見える場所だ。光樹が近くの売店でサンドイッチやらお握りを買ってきてくれたので、沙絢は自販機で温かいコーヒーを買った。
　ベンチに座って二人でお握りやサンドイッチを分け合って食べながら、コーヒーを呑む。