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第3章 ＳｉｄｅⅢ（沙絢）～Ｍｅｒｒｙ　ｇｏ　ｒｏｕｎｄ～

「私ね、子どもの頃からずっと家族に憧れてた。もちろん、パパは一人でも私に二人分の愛情を注いでくれたわ。それでも、いつも何故、友達には皆、パパとママが揃っているのに、私だけママがいないのかと思ったら、哀しくて。でも、私が哀しむとパパも辛そうな顔をするから、大好きなパパを哀しませたくなくて、パパの前では明るい娘でいるようにしたの」