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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~
ある時、薬局で買ってきた目薬を差しているところを父に見つかり、どこか眼がおかしいのかと質問された。沙絢が正直に話すと、父は突如として沙絢を抱きしめて男泣きに泣いた。
―ごめんな、パパが甲斐性がないばかりに、沙絢に辛い想いをさせて、ごめんな。
違うよ、パパが悪いんじゃない。本当はママが悪いの。ママの心に雪の女王の鏡の欠片は刺さってないけど、ママは氷のように心の冷たい人なの。
沙絢はその時、心の中で呟いた。
―ごめんな、パパが甲斐性がないばかりに、沙絢に辛い想いをさせて、ごめんな。
違うよ、パパが悪いんじゃない。本当はママが悪いの。ママの心に雪の女王の鏡の欠片は刺さってないけど、ママは氷のように心の冷たい人なの。
沙絢はその時、心の中で呟いた。