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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~
だから、光樹はすかさず沙絢に言った。
―だったら、お前が家族を作れば良い。誰かと結婚して、沙絢が新しい家族を作れば良いじゃないか。
もちろん、彼の想定する新しい家族は光樹と沙絢に他ならなかった。もし、あの時、彼女が彼の話に乗ってきたなら、彼はそのままプロポーズしても良いとまで思っていた。プロポーズが早いなら、結婚を前提として付き合おうと。
が、沙絢は彼の話にはろくに興味を示さなかった。それで、彼の自制心が切れたのだ。
―だったら、お前が家族を作れば良い。誰かと結婚して、沙絢が新しい家族を作れば良いじゃないか。
もちろん、彼の想定する新しい家族は光樹と沙絢に他ならなかった。もし、あの時、彼女が彼の話に乗ってきたなら、彼はそのままプロポーズしても良いとまで思っていた。プロポーズが早いなら、結婚を前提として付き合おうと。
が、沙絢は彼の話にはろくに興味を示さなかった。それで、彼の自制心が切れたのだ。