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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~
実際にはどうだったのだろう。そんなのはすべて言い訳で、光樹はただ沙絢を抱きたいという劣情に負けただけなのかもしれない。更に、自分が犯してしまった過ちは言い訳など通用しないものであることも承知していた。
もっともらしい言い訳を並べ立てたところで、それが許されるものではない。なのに、信じられないことに、彼女は光樹を受け容れてくれようとしている。手作りの粥まで持って見舞いに来てくれた。