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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~
冗談じゃない。俺は沙絢をそんな安っぽい女だなんて考えちゃいない。光樹は沙絢にそう叫びたかった。第一、身体だけが目的なら、遊園地デートなんていう、いかにも女子高生が歓びそうな手の込んだ計画なんて立てない。
もっとシンプルにいって、最初からストレートに彼女をホテルに連れていっただろう。間違っても、S駅で彼女と待ち合わせたときには、ホテルに彼女を連れ込もうなんて邪心はまったくなかった。