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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜
「お前が俺に言ったんだぞ。遊園地でデートした時、コーヒーカップに乗りながら話しただろ」
 沙絢は、あっと思わず声を上げそうになった。
 カップに乗った沙絢は向かいに座った彼に確かにそんなことを言った。
 あの直前、光樹が彼女に好きな花はと訊いてきたからだ。
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