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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜
 翌日の夜になった。
 沙絢は光樹の指定した時間少し前にN駅前のサンライズデパートの屋上にいた。光樹の姿はまだ見当たらない。防寒のために、今夜はオシャレより温かい服装であることを優先させた。ショッキングピンクのセーターと厚地のチェックのミニスカート。もちろん、タイツとブーツを合わせている。
 上には定番の赤のコートだ。
 六時きっかりに光樹が現れた。いきなり背後でパーンパーンとクラッカーが弾けるものだから、沙絢は愕いて飛び上がった。
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