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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜
 彼が沙絢の背後に回った。
「つけてみろよ、きっと似合う」
「―ありがとう」
 様々な言葉が一挙に溢れ出して、それを表現する言葉が見つからない。〝ありがとう〟としか言えない自分が情けなかった。
「私、嬉しすぎて、もう言葉が出てこない」
 光樹が優しい声で言った。
「なら、プロポーズはOKってことで良いんだな」
 うんうんと沙絢は小さな子どものように大粒の涙を零しながら頷いた。
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