この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
「なら、お前の生命はたいしたもんじゃねえな」
「何だとォ?」
靖の女のようによく整えられた細い眉が露骨にひそめられた。光樹は下から掬い上げるように靖を見た。昔は周囲からナメられるほどひ弱だったが、今はもう昔とは違う。身長も百八十近くまで伸び、体重は六十五キロになった。
仲閒の誰よりも背が高いし体格も良いので、光樹が本気で睨むと結構迫力があるのは自分でも判っている。
「何だとォ?」
靖の女のようによく整えられた細い眉が露骨にひそめられた。光樹は下から掬い上げるように靖を見た。昔は周囲からナメられるほどひ弱だったが、今はもう昔とは違う。身長も百八十近くまで伸び、体重は六十五キロになった。
仲閒の誰よりも背が高いし体格も良いので、光樹が本気で睨むと結構迫力があるのは自分でも判っている。