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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

「私は昔から、ここの眺めが大好きなの。何か哀しいことがあったら、よくここに来て街を眺めたな。特に暗くなり始めた時間帯が好き。こんな風に街の灯りが見られるでしょ。あの灯りの数だけ家があって、あの灯りの中に人がいて、家族が愉しい時間を過ごしているんだって思える、そういうのって何か良いよね。私にはそんな家族はパパ以外にはいなかったから」
だから、もし死ぬんだったら、大好きなこの場所から逝きたいと思っていたの。
だから、もし死ぬんだったら、大好きなこの場所から逝きたいと思っていたの。

