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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編

『眠っている…、暇があるならどうぞ?
俺は…勝手に、させて貰いますから。
おやすみになって貰ってもいいですよ?』

そうあの良く知っているあの顔からは
想像も出来ない様な
そんな男の顔をして笑みを浮かべて

ゆっくりと そうあくまでもゆっくりと

自分の身を隠しているソレを
総一郎の手が少しずつ剥ぎ取って行くから

『……っ、…んんっ…、獅堂ッ』

『今は、獅堂ではなくて、
総一郎…って呼んで欲しい。先生』

その手が自分の身体を這う度に
自分の口から甘い声が漏れる
自分の意思とはこれは無関係なのだが

不可抗力の夢の中で

抗えない快感に溺れそうになる


『俺も…、呼んでもいい?呼びたい…、
先生…じゃなくて。先生の下の名前…』


上から見下ろして来る
見下ろされているのに

私を見下ろす

彼の表情には余裕がない様に見えて


『んぁ、はぁ。…ぅ、
呼んでくれ、…っ、名前っ…んぁ
総一郎…っ、お前の口から…、はぁ、ん』


自分の身体の触れる体温も
鼓膜を揺らす声も
与えられる快感も

全てがリアルで これは本当に夢なのかと

疑ってしまいたくなる程に


どうにも 生々しい夢でしか無くて


『若葉…っ、若葉…』

『んぅ、はぁ、総一郎…ぅ、
あぁ、んっ、…んぅ、あぁ、…はぁ』

ギュッと指を絡め取られて
総一郎に握りしめられると


『若葉。もっと、呼んで…欲しい、
俺の、名前…っ、ハァ、もっと…ッ』

『んぁ、は…ぁ、総一郎…っ、んっ』



ーーー
ーー



「あぁああっんッ!!
…ん?んんっ???夢?夢…か?」


自分の出した声が五月蠅くて目が醒めた

どれだけ リアルな夢見てるんだ私は


とんでもない夢を見てしまった…


あまりにもリアルすぎて
夢の中の場所も
今ここに居る私の家の
私のベッドの上だったのだから

夢から目覚めた 今が現実なハズなのに

ドキドキと心臓が騒いで落ち着かない


「今のは…、夢、そう、夢だ」


さっきの獅堂に抱かれる夢を
思い出すまいとしても
鮮烈な夢の記憶が頭から離れない


「寝る、寝よう。寝なければ」


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