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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第7章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 後編

その目尻に触れる指先と同じ様に
こちらを労わる視線を彼から感じてしまうと
ぎゅっと胸の奥が締め付けられる
私は…
私は今…どんな顔を
目の前の彼に向けているのだろうか?
大凡に 教師の顔などは…して居ないだろう
「言っては…、貰えません…か?
先生、…俺に」
ドキッとその獅堂の言葉に
大きく心臓が拍動して
ドキドキと自分の耳から
速くなった鼓動の音が聞こえて来そうで
「俺は、今の貴方を…、
このままにして置けない…。
だから、…先生、…俺を頼って欲しいです」
そう言われて 今度は
胸に顔を押し付けられるのではなくて
獅堂の腕の中に抱き締められてしまって居て
自分の耳に入ってくる音は
自分の心臓の音なのか
彼の…獅堂の心臓の音なのか…
それすらも…判別する…冷静さを欠いていた
「…し、しかし…だな…ッ、獅堂っ…」
「先生は、三柴を暴漢から守れて
満足しておられるかも知れませんが。
十分な大事になってしまってるし、
これ位で済んで良かった…と、言えるほど
俺は心は広くは無いんで。
確かに、貴方は教師なのかも知れない。
だが、それ以前にひとりの女性なんだから。
行動を起こす前に…もっと…自分を…」
そのままギュウッと抱きしめられて
骨が折れるんじゃないかとか
息が出来ないんじゃないかとか
思う程に痛い程の力で腕の中に
閉じ込められてしまって
身動き一つ…取れなくなってしまって居て
それで 気が付いた
震えてる?
抱きしめてくる力こそは強いが
その彼の手が震えてるのに気が付いた
「し、獅堂?心配してくれるのは
嬉しいんだがな、私はこの通り
腰は抜けてるが、身体は何ともないぞ?
この手首の跡も明日には消えてるだろうし…」
「他には?」
「は、え…他?」
「こっちは…?跡にはなってませんか?」
こっちと獅堂が言って来るのは
さっきの男達に粘着テープで固定されていた
私の足の方の事で
「獅堂。そっ、そっちは大丈夫だ…
いや、そのテープの粘着力で
多少は赤くなってるかも知れないが…ッ
傷になったりは、してないぞ?」
「じゃあ、ここは?」
そう言いながら
若葉の胸の辺りを
獅堂が指さして来て
「そ、そこは…、その…ッ」

