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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第1章 カタログNo 1 イレギュラールーティーン
「確かに、
俺のアパートは壁は薄いけど
薄い薄くないの…、
問題でもないんじゃないの?
それに君の住んでいる女性専用の
アパートの他の女性住人にも、
男性の影があるようにあるけど?」
彼のアパートは壁が薄いから
事が終わるまで声が漏れない様に
するのに こっちも気を遣うし
言ってしまえば集中出来ないと言うか
没頭出来ない…のは確かで
だからと言って
私のアパートはアパートで
名目上 女性専用なので
男性を連れ込んでいるのがバレると
あまりいい目で見られないから
等と言う諸事情もあったりしつつ
ホテルでする方が…
私が変な気を遣わなくていいだろうって
そう言う意味で
そんな会話を交わしながら
いつも使っているラブホテルがある
そう言ったラブホテルの並んだ
通りに向かって歩き始めていた
少しばかり酔って火照った頬には
夜風が心地いい
「いっそのこと、
別の場所に、引っ越してもいいかもな」
そう慶斗が提案して来て
お互いのアパートには
何かしら難点があるから
こんな感じの話もそれこそ
今までも 何度かしたりはしたけど…
「職場から近い場所にって事?」
「いや、そうじゃなくて…
かれこれ、俺とほのかも
もう付き合って、3年以上になるし
年齢的にも、将来的な事を視野に入れて
一緒に暮らしても…いい頃じゃないか?」
もうなんだかんだ言って
3年以上付き合っていて
将来的な事と言うと
結婚を…視野に入れてって事だよね?
「えぇえ~っ?一緒にぃ?暮らすの?」
「何で、そんな嫌そうにするかな。
俺だって、そんな態度取られたら
ちょっとは、傷つくぞ?ほのか」
「えぇ?でも、だってそんな事したら、
もっとデートとかだって、
行かなくなりそうだし?
それこそホテルなんて、今より
行かなくなっちゃったりしない?」
「けど…、そうした方が…、君だって
気兼ねする事なく二人の時間が
楽しめていいと俺は思うんだけどな」
いつも行っている
ラブホテルの前について
歩いていた足を止める
「それは、まぁ。慶斗の
言う通り…なんだけどもさ。ねぇ」
ほのかが入ろうよと声を掛けたら