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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第9章 カタログ NO 7 たまにはこんなデートでも
「偶にはこんなんも、悪かねぇなぁ」
「石黒さんと旅行、初めてですもんね。
このまま、寝ちゃうのが勿体ない位です」
「……そうかよ」
あっさりとした返事だけしか
返ってこなくてムッと
ゆりかが顔を顰めると
「んなら、もっかいすっか?」
「そう言う意味ではッ…」
「流石に、俺も、休憩だ。
今すぐは俺も、できねぇよ。
なぁ、ゆりかお前さ、
どっか、行きてぇとこ、あんのか?」
「東京近県で…ですか?」
「そうだなぁ、温泉もいいわなぁ。
まぁ、考えとけぇ、都内でいいなら。
わざわざ休みィ、有給取るまでもねぇしな」
ぱちぱちと石黒の言葉に
ゆりかが目を大きく瞬かせて
「って、ちょっと遠い旅行とかも…?
石黒さん的には、ありそうな感じですか?」
「偶にならな、んなしょちゅうは無理でも、
まぁ、考えてやんねぇでもねぇよ。
俺も、悪くねぇとは思っちまったしな」
「北海道?九州?沖縄ですかっ?
京都っ、京都もいいですね。草津温泉とか」
ぽんぽんとふぁっとあくびをしながら
石黒の手がゆりかの頭を撫でて来て
「そうだなぁ、来月はなぁ、年末だしなぁ。
仕事もバタバタすっしなぁ、まぁ
来年になっちまうがな。
んでも、良かったら、考えとけぇ」
「んふふふっ…、楽しみです」
「そうかい、良かったなぁ」
偶にはこんなデートでも…
デートになんのか
旅行になんのか
その辺りが俺にも分かりゃしねぇが
まぁ コイツが喜んでくれたんなら
悪かねぇ
また 来年になったら
どっか 連れて行ってやるとすっか
カタログ NO 7
たまにはこんなデートでも
ー END ー