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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第11章 カタログ NO 9 ユガミノクニ
ズンッと俺が突き上げる
そのリズムに合わせて
彼女の口から
リズミカルな喘ぎが漏れる

不思議な…気分だな…

昨日の夜も…このベットで
こうして身体を重ねたと言うのに…

「君は…、これが…嫌いか?」

「やぁあん、ぁあっ
はぁ、んッ、ンぁあぁああんッ、
わか…んなぃ、よ、んぁあぁん、
しなくてい…いなら、あぁあん」

しなくていいなら したくなかった

そうと言う行為でしか 自分が

必要とされてないんじゃないかって

そうする度にそう感じて居て


お母さんは… 私にそうさせる時だけ


私にいい子だって 言って来て
可愛い子だって言って来て
優しくしてくれて


『沙夜好きよ』って言ってくれるから


だから 大嫌いだった


その 好きの意味を 知ってたから


そう言われる度に


好きって言葉が 嫌いになって行って


『うん、私も、好きだよ。お母さん』


ユガミノクニ


自分も そう言う度に

何かが 自分の中で…崩れて

壊れて行く音がしていたんだ ずっと



「したくない…か?」

「んっ、でも…そうしてないと…、
私は…要らない子…だから、
んっ、ぁあ、ふぁ、あっ、はぁああんッ」

「そうか…、それを聞いて安心した。
君は自分を、押し殺過ぎるからな…」

「だから、だよ…言ってくれたでしょ?
私に、そうしなくても、居てもいいって。
そうしなくても、一緒に寝てもいいって」


だから…だよ? 総一郎

私が 総一郎の事 好きになった理由


ユガミノクニ


「沙夜、午後から出かけないか?」

そう総一郎が言って来て

「え?別にそれは構わないけど…。
どこに行くの?総一郎」

「椅子を…買いに行こうと思ってな。
あの部屋の赤い椅子を、捨てようと
考えていたんだ。IKEAに買い物に行こう」

総一郎の言葉に沙夜が
キョトンと目を丸くさせて

「椅子?ってどんな椅子?」

「そうだなぁ。アレだベロアの
木製の椅子がいいな。脚と肘置きが
あるのがいいな、どうだ?」

総一郎の言葉を脳内でイメージすると
その椅子って

「王様が座ってる
やつみたいな椅子?って事?」

「ああ、そうだ。悪くないだろう?
どうして、笑うんだ?酷くないか?」

総一郎が不満そうに言って来て
思わず笑ってしまった

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