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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ
第3章 カタログNO 2 呼びたい男と呼ばない女 後編

「アレ…、ですか?」

「そそ、アレ。あるじゃん?
家庭用のさ、プラネタリウムみたいなの。
あれのさ、万華鏡のプロジェクター
なってるやつがさ、あるのよ」

「お風呂で使えるの…あるって
ネットで見た事がありますっ」

ニヤッと目の前の宇梶が
意味深な笑顔を浮かべて来て

「じゃあさ、今度さ、俺の家の
お風呂に星見に来るのはど?」

「あるんですか?」


宇梶の住んでいる マンションには

何度も行ってるし

バスルームも知ってるけど

いつも シャワーしかした事ないから

まぁ するだけ…の相手とは

普通はゆっくり湯船に

一緒に浸かったりしない…か


「それも、星だけじゃなくて、
風呂の…天井じゃなくて湯船の
中に映せるやつなんだけど?
それも、星だけじゃねぇんだわ」

「星空以外も映せるんですか?」

「そ、バラの花と海の中も映せるんだって。
すげくね?あっと、勘違いしてねぇか
気になるから言っとくけど。
俺は、あいり以外はあの家…に
上げた事ねぇんだわ。まぁ、あんな事
ばっかしてる俺の言葉なんてさ、
信じられねぇかも知れねぇけどさ」

そんな事は言われなくても知ってたり

いつも 遊ぶ時は3人女の子が居るから

その子達が 皆 口を揃えて

圭吾の家に行った事がないと言っていたし


「それは…、どうして…ッ」

「どうして…って、言われなくちゃ
分かんねぇ感じなの?あいり。
どうして自分だけ、家に上げるのかとか。
どうして自分の、背中に跡残すのかとか」


それは 今まで

自分がずっと 彼に抱かれて

疑問に思って来た事ばかりで


「どうして、私には、
ゴムしないでするのか…とか」


あまつさえ 中に…出すの…かとか

いや まぁ そうならない日にだけども

そうならない日まで 把握されてる…し



「あいりもさ、鈍くね?」



私が あそこで宇梶に向けて
鈍いと言ったのを
返す様にして言われてしまって


「でも、会う時…
いつも、ふたりきりじゃないし…」


どう言う事?

これじゃあ まるで

最初から 私だけが

彼にとっての特別だったんだって

思える様な事ばかりで…ッ


「ずっと、話、してたでしょ?俺は」


ふたりだけしか居ないからと
遠慮のない内容の会話を
平気そうに宇梶がして来る


「俺のそう言うのをさ…」


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