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『私』の掃き溜め
第1章 きっかけ
BLを書くつもりで居たのに
気が付いたら、夢小説を書いていた。
当時は20代で体力もあるから、
ニコニコ動画でボカロを聞きながら。
2時の時報まで書くのが、お約束だった。
初音ミクの消失
ローリンガール
サイハテ
炉心融解
その辺りと言えば…どの辺りなのか
ボカロが好きな人なら分かる筈で。
ニコニコ動画天下の時代だった。
そのジャンルでは5年ほど夢小説を書いていた。
辞める事になったのは、
自分が結婚して子供が産まれて。
仕事に復帰したが忙しくて、
純粋に書く時間が無くなったから。
書くのを辞めただけじゃなくて、
アニメを観るのも、漫画を読むのも、
それからゲームをするのも全部辞めてしまった。
それだけ、リアルが充実してたから。
子育てと仕事に毎日追われてた。
夢小説のサイトを辞めてから
10年の月日が流れた。
そう、何が次なるきっかけになったかと言うと。
新型コロナウイルスだ。
外出を自粛する様にと言われて、
子供達は学校にも行けず家に居た。
職場と家の行き来だけの毎日。
そんな時に、趣味だったポケモンGOも出来ずに、
暇を持て余してた私は、あるアニメにハマった。
30代、40代の女性が
メインファン層だと言う、
某鬼退治アニメだ。
アニメを観るのも、10年ぶりだった。
いや、アンパンマンや、プリキュアは
子供にお付き合いして見せて貰ったりしたが。
そして、…例の…300億の
興行収入の劇場版を観て。
観て、泣いて、観て、泣いて。
穴があったら入りたいの方にハマり。
そこからは、自分だけの為に
自分の満足の為に書き始めた。
彼の生きてる世界が欲しかった。
それだけだった。
その自己満足の、自分だけの話を
ある程度書いた辺りで。
誰かに読んで貰いたいと思う様になった。
それで…その読んで貰う人に選んだのが
例の一緒に同人をしていた親友だった。
その親友が、私にこう言った。
これだけ、書いたんだったら勿体ないよ。…と
どこかに出したらいいよって。
正直、私は乗り気では無かった。
元々自分の為に書いてた話だったのだから
誰かに読んで貰うに値するのかと。
でも、前に夢を書いてた時よりも
各段に文章も表現も上手くなってるから!と
彼女の熱弁に…押される形で。
夢小説サイトに登録する決意をするに至った。