この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
担当とハプバーで
第1章 止まらぬ欲求

 急にどぎまぎとしてしまう。
「あ、あの。初めてで……」
「そうでしたか。足を運んでくださり、誠にありがとうございます。当店のシステムをご説明しますので、どうぞこちらへ。お荷物お預かりしましょうか」
「いえ。これだけなんで」
 ニコリと微笑んで先導される。
 黒い壁にライトが並ぶ。
 ピンクと青のネオン色でジャックの文字。
 すでに客で賑わう店内に招かれて、U字型の白革張りのソファに促される。
 緊張で頭痛がしてきた。
 たった一時間前までは職場にいたのに。
 何の作法も分からぬホストクラブに座ってる。
「初めまして。マサヤと申します。本日のご案内を担当させていただきます。よろしくお願いいたします」
「あ、こちらこそ」
 緊張が伝わったのか、優しく微笑まれる。
「どうぞ、リラックスしてください。まずは当店のご利用についてですが、指名制となっております。初めてとのことですので、もし目当ての方がいらっしゃらなければ……こちらの一時間パックで複数のホストとお話いただけます。初回の方はそちらから好みの方を探していただくのが多いです」
「あ、でも……」
「失礼いたしました。お目当てのホストの名前を頂戴できますか」
 丁寧な口調に緊張が解けていく。
 ビジネスライクだ。
「動画で拝見した、ハヤテさんという方と会ってみたいんですが」
 男が愉快そうに眉を上げた。
「ハヤテですか。お目が高いですね。うちのナンバースリーです。すぐにお呼びします。ただし、ナンバー入りしているので、お時間に限りがある点をご了承ください」
「はい。大丈夫です」
「動画というのは、ちなみにうちの公式チャンネルですか?」
「あ、はい。昨日流れてきて……カッコ良すぎて来てしまいました」
「ふふ、そうでしたか。光栄です。それでは、ファーストドリンクをお持ちしますので、メニューからお選びください」
「ノンアルありますか」
「ええ、そちらに」
「じゃあ、ノンアルシャンパンで」
「承知いたしました。少々お待ちください」
 入れ替わるようにグラスとおしぼりを運んできた青年が、見惚れるような動作でテーブルに並べる。
 この人もホストなんだろうか。
「ハヤテも直に参ります。失礼いたします」
 声かけが丁寧だ。
 不安にさせない間と距離感。
 もっと、遠慮のない接客かと偏見があった。
 もうすぐ、会えるんだ。
/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ