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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第10章 千草 36歳

「と言うわけで…」

皆本先生は息子の恭平の成績表を机の上に広げながら「このままでは志望校は難しいでしょうね」と
ダメ出しを言い渡された。

「どうしてこんなに成績が落ちちゃったの?」

千草は隣でションボリしている恭平を叱った。

恭平は口をへの字にして浮かない顔をしていた。

「まあまあ、お母さん、
受験まで半年あるんですから
ここからが正念場だと思いますよ」

担任から憐れみの言葉を受けて
私たち親子はスゴスゴと学校を後にしました。

「あんなに勉強を頑張っているのに…
どうしてなの?」

学校からの帰り道で
千草は三者面談のときと同じ言葉を息子に投げ掛けた。

担任が居ては話しにくかったことも
二人だけで歩きながらなら
理由を話してくれると思ったからです。

「母さんがいけないんだ…」

トラックとすれ違う瞬間、
恭平はボソッとそのようなことを言いました。
トラックのエンジン音が邪魔をして
はっきりとは聞き取れなかったけれど
確かに私のせいだと息子が言ったんです。

その言葉に私はショックでした。
こんなにも受験を応援しているというのに…

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