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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第22章 遥 26歳

「…くぅっ!」

「遥さま…挿入させていただきました」

浩三は一気に奥深くまで挿しこんで、
亀頭の先で挨拶をするかのように子宮をコツンと叩いた。

そしてゆっくりと私の膣を楽しむかのように
腰をぐるりと回した。
膣の中を大きく抉(えぐ)られたようで、
ぐじゅっ、ぐじゅっ、っと、淫らに濡れている音が心地よい。
浩三は腰を引くと、「ふんっ!」と気合いを入れて今度は力強く挿入してきた。

「きゃあぁぁぁっ!」

リズミカルに男のモノが私の中へ挿入される。
私は、腰の動きに合わせて「あぁんあぁん」と甲高い声を上げた。
はしたない女だと思われてもいい、
だって…声が勝手にあふれてきて止まらなかったんです。

「いい…!いい…!浩三!…すごく…気持ちいいっ!!」

「遥さま…!」

浩三は、パンパンと肉を打つ音を立てながら、
激しく腰を打ち付けてくる。
私は、自ら膝を抱え込んで、浩三をより深く迎え入れた。
最奥まで波のように打ち付けられる激情。
揉みしだかれる両の乳房。
浩三に全身を求められ、
私は快楽の海の中に溺れて行く。

ベッドがギシギシと軋む。
夫に妻として迎え入れられて
初めてベッドが軋む夜を迎えることができました。

「イク!!…浩三!…逝っちゃうっ…!!」

やがて、女の悦びの強く熱い感覚が、
全身に爆発するように広がった。
全身が震えて痙攣したようになる。

浩三は、「くあぁ…!」とわめいて、
私の股間に己の股間を中に密着させて、
熱いものを注ぎ込んだ。

「あ…!?…うそっ!!」

膣が熱くなってゆくのを感じながら
貞操を破った後悔と女の幸せを交互に噛み締めた。

「遥さま…遥さま…」

カクカクっと腰が震えている。
自分の意思ではどうすることもできないのでしょう、ありったけの精液を注ぎ込もうと男の本能で動いていました。

「中に…出し…たのね…」

「すいません…どうすることも出来なくて…」
浩三は私を愛おしげにしっかりと抱き込んだ。
私は男の背中に腕を回して抱き返した。

「いい?夫に尻を貫かれた後は、この部屋にきなさい、いいわね?」

私は夫の愛人を寝取った感覚に何とも言えぬ幸せな気分に浸った。

第22章 完


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