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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第4章 千夏 22歳
アナルセックスなんて、
事前準備が大事ではなかったのか。
ほぐしていないどころか
濡らしてすらいないお尻の穴になんて、
とても入らないはず。

男はそんなことは関係ないと言わんばかりに、
ペニスを沈め始めた。
男のモノは自分で唾をたっぷりつけのか、
なぜかヌルヌルになっていたけど、
私のお尻の穴は当然乾き切っている。

スムーズに入るはずはなかったが、
それでも男は強引にペニスを押し込んできた。

お尻の穴が痛くて苦しくて、
私の口から自然と呻き声が漏れた。

初めてお尻の穴に男の人を受け入れるのがレイプという事実に、気が遠くなりそうだった。

男が少しずつペニスを進めるたびに、
痛みで身体が震えた。
まだ耐えられないほどではないけれど、
そのうち裂けて激痛に変わるのではないかという不安に、私は心底慄(おのの)いた。

奥まで埋め込まれ、
辛い圧迫感に肩を震わせながら涙を流していると、男が腰を動かし始めた。

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