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最愛の人
第40章 未来
「愛莉、終わらせてきた。
客は警察に引き渡した。
罪に問われなくても、社会的制裁は受けた。
もうこれまでの地位でいるのは無理だ。
加藤とお前に火傷をさせた客は…廃人にして海外へ送ったよ。
その他は早い段階で海外へ送ってる。
そういえば、加藤の妹と母親は愛莉に免じて、条件を付けて解放したよ。
まぁ、海外で金もなければ今までのようには生活していくのは難しいだろうがな。
人並みに生きていくことは可能だ」
「そうですか。
致し方ないと思います。
男達の処分はありがとうございます。
死ぬまで苦しめばいいんです」
「………愛莉の逆輪には触れたくはないな……」
「ふふっ」
「……なぁ愛莉?
触れてもいいか?」
「へぇ?
触れるって……あっ!
もしかして気を使ってくれていましたか?」
「ああ」
「もちろん!
というより…ご主人様に触れてもらいたいです」
俺はその日、愛莉を抱いた。
お腹に負担を掛けないよう、後ろから挿入した。
俺の目から涙が溢れたことは、愛莉には見られていないだろう。
愛莉をこの手に連れ戻すことができて、本当に良かった。