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最愛の人
第40章 未来
あの日、ご主人様は遠慮がちに抱いてくれました。

ご主人様の涙。
私の勝手な行動はご主人様の心を傷付けてしまいました。


ご主人様は私が気付いているとは思っていないでしょう。
監禁されていたとき、気配を気にしていたせいか何となく気付いてしまいました。

私は…
ご主人様との契約を破ってしまった。
本当なら、罰を受けるのはもちろん処分されてもおかしくないのに…
きっとお腹の子を気遣ってのことなのでしょう。

でも、それでいいの?
確かに、罰が怖くないと言ったら嘘です。
かなりの罪を犯した自覚があるので、罰もかなりのものを覚悟しないといけません。
ご主人様が何も言わないからと、そのままにしていて良い訳がないのです。


ご主人様…
私はあなたと結婚したいです。
でも、妻になる前にあなたの奴隷でもあるのです。

ごめんなさい。
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