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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第7章 『静と言う名の女とオムライス』
こっちからは、視線を顔毎
視線を逸らせているので、
そう話す仁とは目線が合う事はないが。
『真奈美ちゃんが居てくれて僕は助かってるし、
真奈美ちゃんが居てもいいって思うんだったら。
ここに…、そのまま居てくれてもいいけどね?
まぁ……、聞いて面白い話か知らないけど…。
仁さんの初体験の話…聞く?
温かいココア…淹れようか?』
「あの、仁さん…お砂糖…ッ」
『はいはい、ちゃんと知ってるよ。
真奈美ちゃんは…、お砂糖山盛り2杯でしょ?
ミルクココアなんだから、
砂糖は入れなくても、入ってるんだよ?』
「真奈美はココアは甘いのが良いんですッ、
あの、仁さんでも…、初めては…
やっぱり…忘れられませんか?」
『まぁ…ね、初めての女の人の事…は…ね。
僕も…色んな女性として来たけど…。
やっぱり、初めての人…の記憶は、
しっかり…残ってる…のは否定しないかな~?
どうせ、今日のセックスなんて、来週には
忘れてる感じだし、3日前のセックスなんて
あんまり憶えてないし…ね…?ああ、
その人がどうされるのが好きなのかは
1回したら、忘れないけどね?僕は』
そう言って、仁が自信満々にしていて。
真奈美がその仁を呆れた様子で見ていた。
「何なんですか、その記憶力…
良いのか悪いのか…わかりません…ッ」
『はい、真奈美ちゃんの…
甘いおこちゃまココアね』
「おこちゃまは余計ですッ」