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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第8章 『仁さんの初体験』
遊ぶ金欲しさに、女子中学生の2人には
JCが好きなオッサンに売春させてたと言う
割と糞な事まで手を出してしていたらしく。
まぁ…明日、学校で全校朝会かなんかで、
急に転校しましたって感じで
溝口達の件はさらっと流されるんだろうな。
柏葉の母親がその内に帰って来たので、
それと入れ替わりで家を逃げる様にして
柏葉の家を出て来てしまったんだが。
僕は柏葉と付き合ってる訳でもないし、
柏葉の母親に変に思われても困るしな。
その日は…家に帰ると、すき焼きだった。
僕の親父にこの件を内村さんが話したらしく。
その日は親父も上機嫌だったから
いつもよりも酒が進んでて。
『仁、今日は…大手柄だったらしいな。
流石は…お前は…俺の息子だな…。
内村のやつが…お前の事、褒めてたぞ?』
『別に…、
当たり前の事…しか…、してないから』
『純二さん、仁君…照れてるのよ』
『静、もう…1杯…頼む』
『うふふ、
今日は…飲まずに居られませんか…。
はいはい、今、用意しますね、純二さん』
親父は…僕が…テストで良い点数を取っても、
褒めてくれたりはしない人だったから。
親父に…こんなに…べた褒めされるのは…
自分の記憶の中でも…初めてな…気がする。
すき焼きの鍋が綺麗に空になって、
炊飯器の中の白ご飯もその日は売り切れた頃に。
『ふぅ、食ったな…。そう言えば…、仁』
『何?父さん』