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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第8章 『仁さんの初体験』
『うん、そうだよ。
柏葉陽詩は…僕の最初の彼女ね』
「その…お付き合い…したんですよね?」
恐る恐る…真奈美がそう仁に尋ねて来て。
『したよ?柏葉とは
お付き合いもしたし、えっちもしたよ?』
「えっと…じゃあ、その静さんとは…
柏葉って子と付き合ってからは…」
『親父が家に居ない日とかは…、あっちから
しようって誘って来る…から…してたかなぁ。
真奈美ちゃん、ココア冷めちゃたんだったら
レンジで温めてあげようか?ほら、貸して』
冷めてしまったココアを温め直しするからと
仁が真奈美に言って来て、持っていた
マグカップを仁が真奈美の手から取った。
「あ、すいません…、仁さん…あの…ッ」
『お喋りは…これで今日はお終いね?
明日は…、忙しい1日になりそうだし。
真奈美ちゃんにも沢山…働いて貰わないとだから。
これ、飲んだら、シャワーして寝る、いいね?
また、お話…してあげるからさ。
その時の楽しみに取って置いてよ、
柏葉陽詩との話はさ』
そのまま、本舗の中を移動して
キッチンのエリアの炊飯器の棚の上にある
電子レンジで牛乳にして温めをスタートする。
「ちゃんと…忘れないで…下さいよ…?
その…柏葉陽詩ちゃんとの…お話…、
真奈美は…気になってるんですから…」