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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第12章 『真奈美と仁』

仁さんの住んでいるアパートは…、
本舗のある場所から歩いて行ける場所にあって。


『あ、夕飯…、ラーメンでいい?』

「ラーメン…ですか?
まぁ…ラーメンも、嫌いじゃないですけど…」


仁さんの住んでいるアパートから、

徒歩3分程の場所にある。

仁さんが良く行ってる、

行きつけの近所のラーメン屋に連れて行ってくれて。

今日頑張ったからと言って、

真奈美のラーメンに仁さんが

煮卵とチャーシュートッピングしてくれた。


『あ、追加でコーンも乗せてよ』

「はいよ、コーンもね」

「仁さん…コーン…頼んでくれたんですか…?」

憶えてて…くれたんだ…、仁さん…真奈美が…

ラーメンにコーンをトッピングするの好きだって…。

『お子様な真奈美ちゃんには、
トウモロコシがさ、ピッタリでしょ?』

「はい、スペシャルラーメンおまち」

煮卵とチャーシュー多めの

コーンたっぷりのラーメンが、

真奈美の前に置かれて真奈美が美味しそうに

ラーメンをすすっているのを

仁がぼんやりと眺めていた。

「仁さん…、真奈美に見惚れてないで
ラーメン食べないと伸びちゃいますよ?」

『いや、真奈美ちゃんは…
何でも美味しそうに食べるなって
思って見てただけ…。
わりと、美味いだろ?ここのラーメン。
味はいいんだけど。自分の家から、
近すぎて…人、連れて来たのは初めてだけどさ』

真奈美が、ラーメンを食べていた手を止めて。

じっと…仁の顔を見ていて。

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