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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』
自分の財布から仁が
100円を取り出して、真奈美に渡すと。
その大きなガチャガチャで
クマのおやつを購入して。
そのモナカを半分の線の所で
パキッと真奈美が割ると。
その半分を仁の方に、
こっちが仁さんの分ですと手渡して来て。
それを真奈美の手から受け取りながら。
こうしてると…、慰安旅行と言うより
デート…みたいだなとかと…。
そんな事を…仁は、ぼんやりと考えていた。
前に…唯花とここに来た時は、
夏だったから
プールで1日の殆どを過ごして。
その後に遊園地のエリアで
ちょっと乗り物に乗って
遊んだぐらいだったから。
サファリの方のエリアの記憶なんて、
自分の中にも、
ビックリするほど残ってなかったから。
こんな場所があったんだなと、
新鮮な気持ちで楽しめている。
『でも…、こんな事しなくても
連日のニュースでクマの目撃数が
今年は凄い多くて、民家の倉庫に
クマが立てこもりしてるとか…
毎日の様に、やってるよね?』
「それは…、こう言う
飼われてるクマさんじゃなくて、
野生の…冬眠前に
エサを求めて山から降りて来た
飢えたクマさん達ですよね?」