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第13章 『夫婦円満本舗の慰安旅行』

「あの小さいフラミンゴは、
フラミンゴの赤ちゃんですかね？」

『コフラミンゴって種類の
一番小さいフラミンゴらしいよ？
フラミンゴの赤ちゃんはピンクじゃなくてさ
確か、グレーじゃなかった？』

「ピンクじゃないんですか？」

『あれは食べてるエサの色らしいよ？
鮭の身があんな色してるのと同じだよ。
ほら、あそこ…クジャクの赤ちゃんが居る』

親のクジャクの後を追いかけて
よちよちと歩いている形は
クジャクなんだけどグレーの雛鳥が居て。
クジャクも…子供は…こんな色してるんだ…。

「地味なんですね、クジャクの子供って」

『でもさ、動物にしても昆虫にしても
魚とかもそうだけどさ。綺麗な色してるのって
雌じゃなくて、雄の方なんだよね…。
ほら、グッピーとかって綺麗な方が雄だしさ。
人間だけなんじゃないの？
雌の方が綺麗にするのって。
ああ、そうそう、こんな話知ってる？』

そう言えば…鶏とかも
大きなとさかがあるのは雄で。
身体の毛とかも、色が付いてるもんな…。

「何ですか？」