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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第14章 『慰安旅行・翌日』
『まだ…そんな口が叩けんのかよ。
そのまま…ねんね…しな!!!』
地面に転がって居る、仁の腹を
黒のパーカーの男が蹴り上げる。
『…ぅ、ぐああぁっ!!』
仁が男に刺されて、
蹴られた部分を押さえながら、
うめき声を出していたのが…静かになって。
地面に傷口から流れた血が広がって行く。
『人間って割とすぐ死ぬんだな…、
死んだのか?コイツ…』
全く動かない仁に、そ
う刺した男が声を掛けるが。
ピクリとも動かない…。
『念のため…留め…差して置くか…』
ゆっくりと…男がこちらに近づいて来る。
そうだ…それでいい…、こっちに来い……。
うつ伏せに倒れている仁の身体を
足で雑に扱いながら
上を向けさせてひっくり返すと。
『……ぅ…ッ』
『なんだ…ビビらせんなよ…、
なんだよ、まだ、生きてんじゃん…
まぁ死ぬのも…時間の問題だな…』
仁が伸ばした手がスマートフォンに届いて。
大音量で周囲に警告音が鳴り響く。
『お前ッ…、面倒な事…しやがって…
俺に手間…かけさせてんじゃねぇよ
…糞ゴミ…ッ野郎がよ…、クソッ…』