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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第14章 『慰安旅行・翌日』
「そうやって、
仁さんは真奈美を帰らそうと
するんですね?ここはWi-Fiありますし。
真奈美は…これがあればここでも
お仕事が出来ますから。
本舗の電話は仁さんの携帯に転送されますし。
臨時休業だって、アナウンスのままですから
仕事の依頼も来てませんよ」
改めて、落ち着いて自分の病室を見ると
自分のベッドの隣にもベッドがあるから
個室じゃなくて2人部屋みたいだけど。
『でも…ここもう1つベッドあるし、
相部屋だよね?僕がひとりで
広々と使わせて貰ってて良いのかな?』
「良いんじゃないですか?
明日には誰か来るかも知れませんし。
仁さんが…来るちょっと前まで
誰か居たみたいですよ?あのベッド」
その隣のベッドの人は、元気になって
退院したのだろうか…、それとも…なんて
そんな事を…考えて居たら…。
夕食の時間になって居た様で。
僕が食事を終えるのを見守って、
真奈美ちゃんは帰って行ったのだけども。
ゴロンとベッドの上に横になって。
ぼんやりと仁は病室の天井を眺めていた。