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僕の妹~千尋~
第11章 まゆみ
まゆみが珈琲を一口飲んでそう言ってきた。
僕は、恐る恐る話し始める。
「実は、僕たちの事なんだけど…」
「私たちがどうしたって言うの?」
「まゆみ、僕と別れてくれないか…」
「え?何でいきなりそんな事を言うの?」
「僕、他に好きな子が出来たんだ…」
「え!?それ本当なの!?」
まゆみは驚いたようにそう叫んだ。
僕たちの会話は他の客たちにも聞こえていた。
まゆみのその声にみんな一斉に僕たちを見たのだ。
「相手の女って誰よ!?」
尚もまゆみは興奮してそう言ってくる。
僕は返事に困ってしまった。
「あの日の夜の事は嘘だったっていうの!?」
「あの時の事は嘘なんかじゃない!!」
僕はそう叫んだ。
事実、あの夜の時は遊びでまゆみとセックスした訳ではなかった。
「相手の女って誰よ!?」
尚もまゆみは聞いてくる。
僕は正直に話そうと思った。
「落ち着いて聞いてくれないか。相手は千尋なんだ…」
「え?千尋ちゃんて妹じゃない!?何で、妹の千尋ちゃんとなの!?」