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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 75

 彩ちゃんの中を弄りなから、顔をあけると…

 葵ちゃんが右手でわたしの耳を弄り…

 濡れた目で見つめていたのだ…

「あ、葵ちゃん…」
 その耳の弄りにわたしは感じてしまい、小さく身震いしてしまう。

 そして葵ちゃんは左手の指先を彩ちゃんの唇に差し入れ、しゃぶらせ…
 ゆっくりと自らの顔をわたしを見つめながら近付けてきた。

「あぁぁ…」

「ゆ、ゆりさん…」

 その葵ちゃんの耳の弄りに身震いし…

 見つめられているその妖しい目に魅せられ…

 自らも吸い寄せられるかの様に顔を寄せていき…

 絶頂感に震えている彩ちゃんの上で、わたし達は…

 唇を貪る様なキスをしていく…

 ああ、葵ちゃん…

 わたしの心はそのキスに震え、昂ぶっていく。

 この葵ちゃんは…

 なんて魅力があるんだ…

 わたしはこの葵ちゃんの妖艶な魅力にすっかり心から…

 魅了されてしまう。


 駿くんとしての甘い美少年の…

 いや、実は鋭い牙を隠し持っていた、ハウンドドッグとしての魅力にも心から魅了されてしまったが…
 この妖艶な麗人、いや、美しい不思議な美少女としてのこの葵ちゃんの魅力にも、わたしは心から魅了されてしまっていた。
 
 そして彩ちゃんも…

 いや、彩ちゃんはもう既に…

 完全に…

 駿くんと葵ちゃんという二人の妖艶な存在感の魅力に魅了され、いや、溺れてしまっていた。

 そんな彩ちゃんは、やはりマッドドッグの狂犬の牙に噛まれ…

 すっかり心から魅了されている…

 いや違うのだ…

 骨抜き的に心もカラダもシャブられてしまう麻薬の様に…

 溺れている様に見えるのだ。

 わたしにとっての、この駿くんと葵ちゃんのこの一人で二人という妖艶で妖しく、淫靡な存在感は…

 駿くんは隠し持っていた牙でわたしに噛み付くハウンドドッグであり…

 そして葵ちゃんは、更にその牙を心の奥深くに隠し持ち、わたしの心に噛み付くチャンスを狙っている…

 ビッチなメス犬なのだ…

 そしてわたしはそのハウンドドッグとビッチなメス犬に…

 溺れていく…

 いや、溺れそうだ…

「ゆ、悠里さぁん…」

 葵ちゃんは唇を離し…

 そう囁きながら…

 わたしを抱き寄せてくる…

 そして…

 

 

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