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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第8章 アイスクリームとUFO
「バレてないかな?……」
「わかんない…膝掛け捲れてたからね……」
美海さんはなんてことないと言いたげに笑っている。
「もう続きは旅館に着いてからですよ……」
そう言いながらワタシは美海さんの指に指を絡めていく。
二人の愛液に濡れていて、なんだかそれだけで幸せだった。
それからは普通に車窓の景色を眺めたり、お弁当を食べながら楽しく列車の旅を満喫していった。
目的の駅に着くと席を立つ。
真後ろの老夫婦が同じ駅ではなくてワタシはホッとしていた。
駅からタクシーで予約してある旅館に向かう。
走り出したタクシーはすぐに山間の路に入っていった。
立派な門構えを通り抜けて玄関に横付けされる。
ホームページで見るより立派で歴史を感じる建物にちょっと驚いた。
ここは美海さんが手配してくれた旅館だった。
「わぁ、思ってたのより雰囲気あるね……」
その一言に美海さんも初めてなんだと安心する。
旦那さんとの思い出なんかあったら、ワタシとしてはおもしろくないから。
「いきましょ……」
ワタシは美海さんの手を引くように入っていった。
玄関を入ると中居さんが出迎えてくれた。
荷物を引き取り、囲炉裏のあるロビーへと案内してくれる。
フロントではなく、囲炉裏の傍に座ってのチェックインだった。
「ねぇ…ここって割り勘ですよね?…ほんとにあの値段で泊まれるんですか?……」
ワタシは心配になって小声で尋ねた。
後で知ることになるが、美海さんがけっこう多めに出してくれていた。
「シーズンオフだからって言ったでしょ……」
て、誤魔化されていた。
部屋に案内されると更に驚いた。
美しい庭園が大きな窓から眺望できる。
それに部屋に露天風呂も設けられていた。
「すごぉい……」
私が感嘆の声を上げると、中居さんがお茶を淹れてくれながら…
「お二人は姉妹か、ご友人なんですか?……」
すると美海さんが…
「恋人なんです……」
と、しれっと答えて…一瞬中居さんが目を丸くした。
自由な恋愛が認められつつあっても、皆が皆当たり前だと感じるにはまだ時間がかかりそうだと思った。
「お食事は何時からのご用意にいたしましょうか?…」
その問いにはワタシが答える。
美海さんの腕に腕を絡めて…
「18時でお願いしますね……」
「畏まりました…」
中居さんも穏やかな笑顔で答えてくれた。
「わかんない…膝掛け捲れてたからね……」
美海さんはなんてことないと言いたげに笑っている。
「もう続きは旅館に着いてからですよ……」
そう言いながらワタシは美海さんの指に指を絡めていく。
二人の愛液に濡れていて、なんだかそれだけで幸せだった。
それからは普通に車窓の景色を眺めたり、お弁当を食べながら楽しく列車の旅を満喫していった。
目的の駅に着くと席を立つ。
真後ろの老夫婦が同じ駅ではなくてワタシはホッとしていた。
駅からタクシーで予約してある旅館に向かう。
走り出したタクシーはすぐに山間の路に入っていった。
立派な門構えを通り抜けて玄関に横付けされる。
ホームページで見るより立派で歴史を感じる建物にちょっと驚いた。
ここは美海さんが手配してくれた旅館だった。
「わぁ、思ってたのより雰囲気あるね……」
その一言に美海さんも初めてなんだと安心する。
旦那さんとの思い出なんかあったら、ワタシとしてはおもしろくないから。
「いきましょ……」
ワタシは美海さんの手を引くように入っていった。
玄関を入ると中居さんが出迎えてくれた。
荷物を引き取り、囲炉裏のあるロビーへと案内してくれる。
フロントではなく、囲炉裏の傍に座ってのチェックインだった。
「ねぇ…ここって割り勘ですよね?…ほんとにあの値段で泊まれるんですか?……」
ワタシは心配になって小声で尋ねた。
後で知ることになるが、美海さんがけっこう多めに出してくれていた。
「シーズンオフだからって言ったでしょ……」
て、誤魔化されていた。
部屋に案内されると更に驚いた。
美しい庭園が大きな窓から眺望できる。
それに部屋に露天風呂も設けられていた。
「すごぉい……」
私が感嘆の声を上げると、中居さんがお茶を淹れてくれながら…
「お二人は姉妹か、ご友人なんですか?……」
すると美海さんが…
「恋人なんです……」
と、しれっと答えて…一瞬中居さんが目を丸くした。
自由な恋愛が認められつつあっても、皆が皆当たり前だと感じるにはまだ時間がかかりそうだと思った。
「お食事は何時からのご用意にいたしましょうか?…」
その問いにはワタシが答える。
美海さんの腕に腕を絡めて…
「18時でお願いしますね……」
「畏まりました…」
中居さんも穏やかな笑顔で答えてくれた。