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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第4章 お隣さん
「…なんかエロいな……」
ワタシはケーキの割れ目から溢れ出すチョコレートに小さく呟いた。
そんなに距離を取るから聞こえないかもしれない。
でも、聞こえたらいいなと思ってる。
【え?…今…なんて?……】
耳を疑った。
でも、私もフォークを入れていく。
トロリと艶のある黒い粘度のある液体が溢れるのに同じことを思っていた。
「うーん、美味しいっ……美海さん、ほんとに美味しいですっ……」
私は彼女に視線を移す。
ちょっとぽってりとした唇に黒が付着している。
とろけたチョコが少しだけ垂れるように…彼女の舌がそれを舐めとり…唇の隙間に戻っていった。
【何それ…すっごくエロいんだけど……】
「じゃあ、私も…うん…ほんとっ…美味しいっ……あ、コーヒーにミルクや砂糖は?……」
私も真似てみた。
ケーキの断面をわざと唇に当てるように食べる。
舌舐めずりをして…舌の上にのせたチョコを味わっていった。
「このままで大丈夫ですよ……お菓子が濃厚だからブラックのコーヒーが美味しいです……あ、美海さん…じっとしてて……」
ワタシはソファの上を滑るように距離を縮めていった。
そして、薄い唇の端についたチョコを親指でそっと拭う。
親指の腹についたそれをワタシはぺろっと舐めた。
クスッ…と笑って見せる。
「着いてましたよ……」
「あ、ありがと……」
私の鼓動がうるさいほどに鳴っていった。
【女同士…なんてことないじゃない……よくあることでしょ……】
慌ててコーヒーを口にして、ちょっとだけ俯く。
恥じらい照れる顔を観られたくなかった。
「大空くん…ほんとにいい子ですねぇ……なんだろ、ちゃんとわきまえてるっていういうか…ママに迷惑かけちゃだめって解ってるんだろうなって……」
【あれ?…こんなことで照れるんですか?…なんか可愛いなぁ……それにソープの香りが濃い…ワタシのためにシャワー浴びてくれたの?……】
ワタシはしれっと話題を変えた。
こんなことで警戒されるなんて思わしくない。
「え?…あぁ…やっぱりお兄ちゃんなんだなって思うよ……でもびっくり…あの夜、天音ちゃんって言ってたの……どうやって手懐けたの?……」
「手懐けたって…う~ん、ドーナツとアニメのおかげですかねぇ……」
【ママにしたことと同じよ……ぺろって舐めてあげたの……】
ワタシは苦笑しながら答えた。
ワタシはケーキの割れ目から溢れ出すチョコレートに小さく呟いた。
そんなに距離を取るから聞こえないかもしれない。
でも、聞こえたらいいなと思ってる。
【え?…今…なんて?……】
耳を疑った。
でも、私もフォークを入れていく。
トロリと艶のある黒い粘度のある液体が溢れるのに同じことを思っていた。
「うーん、美味しいっ……美海さん、ほんとに美味しいですっ……」
私は彼女に視線を移す。
ちょっとぽってりとした唇に黒が付着している。
とろけたチョコが少しだけ垂れるように…彼女の舌がそれを舐めとり…唇の隙間に戻っていった。
【何それ…すっごくエロいんだけど……】
「じゃあ、私も…うん…ほんとっ…美味しいっ……あ、コーヒーにミルクや砂糖は?……」
私も真似てみた。
ケーキの断面をわざと唇に当てるように食べる。
舌舐めずりをして…舌の上にのせたチョコを味わっていった。
「このままで大丈夫ですよ……お菓子が濃厚だからブラックのコーヒーが美味しいです……あ、美海さん…じっとしてて……」
ワタシはソファの上を滑るように距離を縮めていった。
そして、薄い唇の端についたチョコを親指でそっと拭う。
親指の腹についたそれをワタシはぺろっと舐めた。
クスッ…と笑って見せる。
「着いてましたよ……」
「あ、ありがと……」
私の鼓動がうるさいほどに鳴っていった。
【女同士…なんてことないじゃない……よくあることでしょ……】
慌ててコーヒーを口にして、ちょっとだけ俯く。
恥じらい照れる顔を観られたくなかった。
「大空くん…ほんとにいい子ですねぇ……なんだろ、ちゃんとわきまえてるっていういうか…ママに迷惑かけちゃだめって解ってるんだろうなって……」
【あれ?…こんなことで照れるんですか?…なんか可愛いなぁ……それにソープの香りが濃い…ワタシのためにシャワー浴びてくれたの?……】
ワタシはしれっと話題を変えた。
こんなことで警戒されるなんて思わしくない。
「え?…あぁ…やっぱりお兄ちゃんなんだなって思うよ……でもびっくり…あの夜、天音ちゃんって言ってたの……どうやって手懐けたの?……」
「手懐けたって…う~ん、ドーナツとアニメのおかげですかねぇ……」
【ママにしたことと同じよ……ぺろって舐めてあげたの……】
ワタシは苦笑しながら答えた。