この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第7章 本気の代償
ちょっとバタバタしてたことと、やはり生理は気分を萎えさせる。
天音とはLINEでやり取りしてるものの、玄関先での挨拶はできないでいた。
生理が終わり、朝…ポーチの花に水をやりに出るものの天音には会えなかった。
【天音はまだ終わってないのかな……】
梅雨の本格化した6月のある日曜日。
同窓会当日。
「あなた…そろそろ出掛けるけどいい?……」
「うん……なぁ、ちょっと丈短すぎない?…」
ショート丈のカットソーにビスチェ風のミニワンピはフロントファスナー。
セパレートのタイツといったこの格好が夫には不満らしい。
「なんで?…たまにはいいでしょ……同級生の集まりなんだから、あんまり地味な格好じゃ行けないわよ……」
「そうかもしんないけど…あんまり飲みすぎるなよ、弱いんだから…」
夫に心配されるのも悪い気はしない。
大空と大地は妹が一晩預かってくれた。
姉の方が安心できるのだが、忙しいと断られてしまったので仕方ない。
「わかってるって…ほら、遅刻するから行こう……」
夫に送り迎えをしてもらう予定だった。
だから二次会までは無理かなと思いながら出掛けた。
「よぉ…久しぶり…元気だった?…」
そんな声がどこかしこから聞こえていた。
同級生が二代目オーナーで経営してるラウンジを貸しきりで提供してくれたらしい。
如何にもきらびやかなシャンデリアに、座り心地のいいソファ。
けっこうな高級ラウンジのようだった。
料理はビュッフェのケータリング。
「美海…久しぶり……」
「絵美ぃっ…元気だったぁ?……」
最初は親友だった絵美をはじめ、仲の良かった女子でテーブルを囲んでいた。
オーナーの発声で乾杯すると…時間の経過と伴に少しずつバラけていった。
絵美が言うには私の元カレは不参加らしい。
「来栖さん…だよね?…」
声をかけて来たのは、付き合いはしなかったものの当時好きだった男子だった。
「え、もしかして前川くん?……」
「よかったぁ…覚えててくれたんだ……隣いい?…」
「うん…もちろんだよ……」
正確には私がものの見事にフラれたのだ。
【やっぱり30越えるとずいぶん雰囲気変わるもんだね……】
入れ替わり立ち替わりで旧友と言葉を交わしていると、その分お酒も飲まされてしまう。
前川くんが隣に腰を下ろした時にはけっこうお酒が回っていた。
天音とはLINEでやり取りしてるものの、玄関先での挨拶はできないでいた。
生理が終わり、朝…ポーチの花に水をやりに出るものの天音には会えなかった。
【天音はまだ終わってないのかな……】
梅雨の本格化した6月のある日曜日。
同窓会当日。
「あなた…そろそろ出掛けるけどいい?……」
「うん……なぁ、ちょっと丈短すぎない?…」
ショート丈のカットソーにビスチェ風のミニワンピはフロントファスナー。
セパレートのタイツといったこの格好が夫には不満らしい。
「なんで?…たまにはいいでしょ……同級生の集まりなんだから、あんまり地味な格好じゃ行けないわよ……」
「そうかもしんないけど…あんまり飲みすぎるなよ、弱いんだから…」
夫に心配されるのも悪い気はしない。
大空と大地は妹が一晩預かってくれた。
姉の方が安心できるのだが、忙しいと断られてしまったので仕方ない。
「わかってるって…ほら、遅刻するから行こう……」
夫に送り迎えをしてもらう予定だった。
だから二次会までは無理かなと思いながら出掛けた。
「よぉ…久しぶり…元気だった?…」
そんな声がどこかしこから聞こえていた。
同級生が二代目オーナーで経営してるラウンジを貸しきりで提供してくれたらしい。
如何にもきらびやかなシャンデリアに、座り心地のいいソファ。
けっこうな高級ラウンジのようだった。
料理はビュッフェのケータリング。
「美海…久しぶり……」
「絵美ぃっ…元気だったぁ?……」
最初は親友だった絵美をはじめ、仲の良かった女子でテーブルを囲んでいた。
オーナーの発声で乾杯すると…時間の経過と伴に少しずつバラけていった。
絵美が言うには私の元カレは不参加らしい。
「来栖さん…だよね?…」
声をかけて来たのは、付き合いはしなかったものの当時好きだった男子だった。
「え、もしかして前川くん?……」
「よかったぁ…覚えててくれたんだ……隣いい?…」
「うん…もちろんだよ……」
正確には私がものの見事にフラれたのだ。
【やっぱり30越えるとずいぶん雰囲気変わるもんだね……】
入れ替わり立ち替わりで旧友と言葉を交わしていると、その分お酒も飲まされてしまう。
前川くんが隣に腰を下ろした時にはけっこうお酒が回っていた。