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第17章 龍神の花嫁

　ひげ面が面白そうに言った。



「男であろうと女であろうと、花嫁として差し出されたヤツはどの道、おだぶつだ。変わりねえさ」



　村長が渋面でひげ面をたしなめた。



「おい、からかうのも良い加減にしないか」



　仲間内で詰まらない言い合いをしている場合ではないと目顔でたしなめる。



　二人は互いに顔を見合わせ、気まずげに押し黙った。