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第18章 洞窟に咲く桜

　ゆえに、もしや県監が罪人たちに鎌を掛けたのではないかと予想したのだ。案の定、真犯人はまんまと引っかかり、自ら十五年前の罪を白状したというわけだ。



　コンは予想が当たり、ますます関心を持った。



「だが、何故、あの髭の男が真犯人だと判ったんです？」


　この問いにも、県監は非常に明快に応えた。



「勘ですよ」