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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第20章 転機
 コンが言い終えたその時、室の扉の向こうから控えめに声がかかった。



「失礼致します、お茶をお持ちしました」



 雪鈴の声だ。コンは即答した。



「入りなさい」



 静かに扉が開き、雪鈴が静々とお茶を運んでくる。彼女はまず継母の前ー文机に茶托ごと湯飲みを載せ、コンの前にもそっと置いた。
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