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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第21章 海の妖精
「畏れ多いことです」
何の感慨もこもらない声だ。
「何故であろうか、そなたは朕と似ているところが多い。にも拘わらず、朕とは真逆の部分も併せ持っている。朕はそなたのような強さを持っていない。だからこそ、政には無関心、後宮で女の尻ばかり追いかけ回している愚鈍な王と誹られるのだ。朝鮮には賢く強き王が必要だと朕もその程度は判るし、国のゆく末を憂えている。恐らく、それがそなたを世継ぎにと考えた最大の原因だろう」
何の感慨もこもらない声だ。
「何故であろうか、そなたは朕と似ているところが多い。にも拘わらず、朕とは真逆の部分も併せ持っている。朕はそなたのような強さを持っていない。だからこそ、政には無関心、後宮で女の尻ばかり追いかけ回している愚鈍な王と誹られるのだ。朝鮮には賢く強き王が必要だと朕もその程度は判るし、国のゆく末を憂えている。恐らく、それがそなたを世継ぎにと考えた最大の原因だろう」