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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第25章 密会
     密会




 雪鈴の額に玉の汗が滲む。背中にもうっすらと汗が浮いているようで、上衣が肌に纏いつくようで不快だ。



 この暑熱の季節、しかも早朝ではなく夕刻に散策する方がどうかしているのだろう。案の定、外の空気を吸いたいと言い出した雪鈴に対し、尚宮はかなり反対したし、気が進まなさそうだった。
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