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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第4章 序章~最初の「死」~

だからと、女中は、いつになく強い光を宿した眼で雪鈴を見つめた。
ー必ず、生きて下さいまし。良人にも先立たれたあたしは娘だけが生き甲斐でした。その娘が亡くなったときから、あたしはもう人生は終わったと思っていたんです。でも、娘に面差しのよく似た若奥さまが嫁いでこられ、自分からお願いして、お側にお仕えさせて頂くことにしました。畏れ多いことですけど、若奥さまが娘の生まれ変わりだと思って、お仕えしたんです。
ー必ず、生きて下さいまし。良人にも先立たれたあたしは娘だけが生き甲斐でした。その娘が亡くなったときから、あたしはもう人生は終わったと思っていたんです。でも、娘に面差しのよく似た若奥さまが嫁いでこられ、自分からお願いして、お側にお仕えさせて頂くことにしました。畏れ多いことですけど、若奥さまが娘の生まれ変わりだと思って、お仕えしたんです。

