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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第26章 飛天の舞
 その日、雪鈴は女官が運んできた小卓を受け取り、いそいそと王の枕辺に戻った。小卓には牡丹色の風呂敷が掛けられている。それを取り去れば、茶器一式が用意されていた。




 白磁に小さな銀色の花が散った上品な急須、お揃いの湯飲み、更に小皿に盛られた薬菓である。
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